経営計画・事業計画

経営理念のつくる上での考え方・進め方

2017/02/21

経営理念のつくる上での考え方・進め方

 

前回は経営理念の役割や重要性について書きました。

今回は、いざ経営理念をつくるとなったときの考え方や進め方について、参考になるようなものを書いていきたいと思います。

 

 

自分の『想い』なので自由です!!

『理念』は、自分の想いなので、自由に作ってよいのです。

 

と言ってしまっては元も子もないですね。

これから考えたい、作りたいという方にとっては、理念を作ろうと思っても、何をどう考えていけばよいかわからないかもしれません。

 

考え方・進め方

考え方・進め方について3つほどあげていきます。

①文頭を「私は~」「私たちは~」で始める?

理念は、自分への宣言であり、従業員や取引先・お客様、地域住民など周りの方などステークホルダーに対する宣言であります。

ということは「自分が~する」という宣言なので、文頭を「私は~」「私たちは~」で始めると、理念をつくっていくとき、考えやすくなります。

最終的にできあがった文から、「私は」「私たちは」を、外しても構いませんし、残すなら残しておくのでもよいでしょう。

 

ちなみに、私の事業では「私たちは」を、そのまま残しています。

 

②4つ観点から考える

理念の考え方には色々所説ありますが、まずは頭と心の中にある事業への想いを整理して洗い出すことが肝心です。

その洗い出すときに、次の4つ観点についてそれぞれ考えてみましょう。

 

★企業や事業の存在意義:~のためにある

★企業・事業の志・展望(ビジョン):~を実現していく

★企業・事業の使命・目的(ミッション):~のために・・・する、~を目的に・・・する

★企業・事業上の価値観(バリュー):~を重視して・・・する

 

 

③理念を達成するための方法は?手段は?

理念を達成するには、手段や方法が必要となります。

経営者や企業が、自分たちの持つ『こだわり』や『強み』を使って、達成していくことにあります。

 

注意点

①~③を考えながら作ると、『想い』が文章となっていきます。

 

また、これまでお客様の理念を作るサポートをしている中では、②の4つの観点で考えていくと、全部一緒になってしまったり、違いがよくわからなくなるということがしばしばありました。

 

②の4つの項目を無理してすべてつくる必要はないと思います。また、場合によっては、これに該当しないようなものも入ることもあると思います。

 

はじめに書いているように想いを見える形にするので、形や表現は自由なのです。

 

 

見栄えとかセンスなどありますので、格好よいものがよいとか斬新なものがよいなどあるかもしれませんが、地味なものでもなんでも、きちんと想いが入っていて、ステークホルダーに伝わるものを作ってください。

 

そして、なぜこの事業をやっていたのか立ち返る場所であり、重要な判断をするときの『価値基準』となるものということも意識しましょう。

 

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