経営計画・事業計画

経営計画・事業計画の定性的内容の作り方

2017/05/23

経営計画・事業計画の定性的内容の作り方

 

月次の財務計画(P/L)を作っていく方法を見ていく前に、ここまでの内容をまとめます。

ここまで、経営理念の確認(策定)⇒ 現状分析 ⇒ 経営方針策定 ⇒ 経営目標の設定 ⇒経営戦略・戦術の策定 という流れを見てきました。

経営計画・事業計画の定性的内容の作り方のポイントをまとめます。

 

1.理念とは次のような存在である

・経営者から従業員までが最終的に目指すゴール

・全員の行動の原点となる唯一無二のもの

・経営する上での不安を抱えたり、判断に迷う時の判断基準・いわばお守りみたいなもの

なので、作っていないというお店や会社の方は策定をした方が望ましいと思います。

※経営理念の内容はこちら

 

2.計画を作るときはMECEの考え方で

理念と現状のGAPを埋めていくための方向性を表したものが方針であり、具体的に解決していく策が戦略であり、より詳細に落とし込んだものが戦術である。

 

経営方針を定める上で、事業の成立は重要であるが、財務視点偏重にならないよう、BSC(バランススコアカード)の考え方を踏まえることで、短期的~長期的、内部~外部など経営を様々な角度からみたバランスを考慮したものとなります。

 

戦略を練るために、3つの方法から掘り下げることで、漏れのない戦略を練ることができます。

①課題や方針から掘り下げる

②SWOT分析のマトリクスから掘り下げる(クロス分析)

③市場とサービスのマトリクスから掘り下げる(アンゾフの成長ベクトル)

 

アクションプラン(戦術)策定のポイントとしては、

立てた戦略に対して、

①戦略自体のゴール(目標)をクリアするために何をおこなえばよいかを考える。

②5W1Hを考慮しながらつくる。

③時期、期間、期限、頻度を考える。

 

これらに数値要素を入れて設定することで、より行動が具体性を帯びる。

 

 

3.計画にはストーリーがあり、明確化していく

・成功、失敗要因の分析のしやすさとノウハウの蓄積

・経営、アクションする上での根拠、自信

・会社の方向性がずれたときの軌道修正の迅速な対応

等が可能となり、経営を行う上で効率が図れます。

 

 

次回から、月次の財務計画(P/L)の作り方に入っていきましょう。

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