経営計画・事業計画

月次の損益計画をつくる意味と月次会計処理をする意味

2017/05/30

月次の損益計画をつくる意味と月次会計処理をする意味

 

今回から、月次の財務計画(P/L)の作り方に書いていきましょう。

でもその前に、なぜ月次の財務計画(P/L)を作った方がよいのでしょう?

 

月次会計処理と月次での損益管理の重要性

個人事業主の方ですと、1年に1回の確定申告の時に前年度の経費精算をおこなって、初めて利益が出たか出なかったかを把握している。そしてその時に一喜一憂しているというような方もいらっしゃることでしょう。

 

場合によっては、すごく1年間忙しかったし、常にお客さんも満員だったのに「赤字」なんて話をされる経営者もいらっしゃいます。

 

これは非常にまずいことなんです。

 

本来は毎日売上や経費の管理をして、「やりくりできているのか」、「利益は出ているのか」、「自分たちが生活する生活費は稼げているのか」などわかっていないといけません。

 

ただ、毎日は難しいので、せめて1ヶ月に1回は売上と費用を締めて、お金の面での現状を確認した方がよいと思います。

 

月次の損益計画を作って実績と比較する重要性

そして、単に売上と費用がいくらだったということを確認するだけでなく、自分が計画したものと比べてどうだったのか、前年度や前々年度と比べてどうだったのか、そこに差分があるときは、なぜその分が生まれたのかなど分析をしていく必要があります。

 

その分析をすることによって、良い点と悪い点、良い理由や悪い理由などを把握することにより、自分たちの経営や営業を変更することや軌道修正することができます。

 

もし1年に1回把握する機会があるだけですと、この変更や軌道修正する機会はその1回となってしまい、悪い状況であれば、なかなか改善することができず、大きく間違った方向や売上や利益の低下など引き起こしてしまうかもしれません。

場合によっては、取り返しのつかないような失敗になってしまうことも・・・。

 

そこで、1ヶ月に1回把握する体制を整えることや、自分たちが1年かけてやっていくこと=戦略・戦術を数字に落とすとどうなるのかを月単位で計画すること、つまり損益に関する月次財務計画を作る必要があります。

 

そうすることにより、1ヶ月ごとの損益の結果確認、当初の計画の進捗状況や戦術の良い・悪いの判断などが1ヶ月ごとにできます。

 

そうしましたら、次回から、具体的な月次の財務計画の作成方法について書いていきましょう。

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