相続の手続き・全体の流れ
2018/02/01
相続の手続き・全体の流れ
成年後見制度を申請している最中、父親が他界してしまいました。
25年前に母親が亡くなったときは親戚づきあいも深く、入れ違いに親戚がきて、その対応しなければいけなくあわただしいという印象がありましたが、現在では親戚づきあいも深くなく、葬儀までの間、落ち着いて準備や手続きを進めることができました。が、それでも手間も時間もかかりました。
それと、感じたのは、いろいろとネット検索で亡くなってからの手続きや相続に関して調べていましたが、今一つ捉えどころなく、パット見てわかりやすいというものがなかったので、専門分野ではありませんが少しまとめてみようかなと思いました。
ただ、今回の私の場合は、遺言もなく、1人っ子で想定相続人も1人であったので、相続争いでドロドロということはありませんでしたので、速やかに進んだのだと思いますので、一部参考にはならないところもあるかもしれませんので、その点はご容赦ください。
それでは、今回は亡くなってからの流れや書類について私が用意したものや実施したことについて書いていきましょう。
亡くなってから何をするのか全体像
やることを大きく区分すると、「葬儀関連」「届出・精算」「相続」となります。
「届出・精算」のくくりはかなり広くなるので、「役所への届出・手続き」「金融機関への届出・手続き」「支払・精算」というくくりに分けていきます。
このくくりで必要なアクションについてまとめたものが下表になります。
結構、雑多なことをやらなければいけないのと、この中でも期限があるものや、順番に行わないといけないものがありますので、同時平行で進めないといけないことも結構あります。実際に事が起きたときにはリストを作った方がよいと思います。
上述したのは私の時の話を書いたものなので、必須項目は抑えていると思いますが、これ以外にもやることは出てくると思いますし、相続で話し合いが必要になる場合は時間もかかる場合があると思いますので、取りこぼしないよう、期限遅れなどないよう注意してください。
時間軸で見てみる全体フロー
時間軸でまとめると次のような形になるかと。
期限が決まっているものと、期限を考えるとこのくらいの時期までにというものとで分けてみました。
相続の手続きに必要な戸籍謄本は、被相続人の生前までさかのぼって取得していくため、早めに入手する手続きを進めた方がよいでしょう。
また、戸籍謄本や住民票の取得等については、これまで届け出先数分用意が必要でしたが、2017年からできた「法定相続情報証明制度」を使うと、1部で済むなど便利な制度もあります。(後程の回で詳細説明予定)
銀行への届け出ですが、毎月銀行引き落としや葬儀費用の支払いなどもあるため、亡くなってから1ヶ月くらい後から手続きを行ないましたが、特段問題はありませんでした。
私の場合は、ある程度父親のお金に関することや契約に関することを把握できていたので、早く進めることができましたが、まわりの知人の話を聞くと親がどのくらい貯蓄や資産があるとか、借入が残っているのかなど把握していないケースは多いようです。
できれば、生前のうちに親御さんと話をしておくとよいかもしれません。
次回は、「法定相続情報証明制度」を含めた、戸籍謄本や住民票の取得について書いていきたいと思います。