経営計画・事業計画

経営の方向性=経営方針を決める

2017/04/04

経営の方向性=経営方針を決める

 

過去5回にわたって、「現状分析」について書いてきました。

現状を把握したら次に何をしていくのでしょうか?

 

現状把握をした後は?

7・8回目のコラムで「経営理念」について少し書きましたが、そこで出てきた理念は、イコールお店や会社の将来の理想の形となります。こういうお店・会社にしたいという理想像と、分析した現状にはGAPが生まれていることがほとんどだと思います。

 

※経営理念のつくる上での考え方・進め方はこちら
※経営理念は必要?はこちら

 

ここで出てくるGAPこそが、9回目のコラムで書いた「問題」であり、GAPを克服していくと到達する小さいゴールが「経営課題」と言われるものになります。

※問題と課題はこちら

 

経営上の問題・課題をクリアしていくために

問題となっていること(問題と思っていること)をただ漠然と解決していくということは、目指す理想に向けて解決しているとは限りません。

理念と現状のGAPを克服していくためにはどのような方向性でいくとよいのかということを考えなければいけません。
そこで、理念や理想像を確認しながら、今の課題を踏まえ、お店や会社全体でどのような方向に進んでいくべきか、大きな方向性を練っていきます。

いわゆるこれが、「経営方針」となります。

ただし、ここで気を付けなければいけないことがあります。

 

経営方針を設定するときに気をつけること

どのお店も会社も、やはり、「すぐに売上を上げたい」、「すぐに利益を上げたい」と考えると思いますので、今の売上・利益を上げることに考えが集中してしまいがちになり、大きな方向性も「目の前の売上・利益を上げる!」ということに、特化してしまいがちです。

 

たしかに、今の、目の前の売上を上げる、利益を上げることは重要です。

が、経営は、半年や1年で「ゴールが来て終わり」というわけではなく、1年終わったらまたすぐに次の1年がスタートします。

 

お店や会社をやめるという選択をしなければ、いつまでもゴールが来ることはなく、常に継続している状況なのです。

ということは、今も重要ですが、少し先、ずいぶん先のことも考えて業務を遂行していかなければ、経営は先細りとなっていくかもしれません。

 

 

今回はここまでにしまして、次回は経営の方向性(経営方針)を考えるときに、どのような視点で考えていくとよいかということについて書いていきたいと思います。

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